++ 本日のテーマ ++
~「ハイパー性善説」~

性善説と性悪説

聞いたことがある方は多いかと思います。

性善説(孟子)は、

「世に生まれ、最初から悪者はいない
 悪に染まらないよう学問を修め、努力すれば誰でも聖人になれる」

性悪説(荀子)は、

本来の人間の性質は悪である。
 それが善になるのは努力することの結果である。」

これらの説で大切なポイントは、どちらにも共通するものとして《努力》があり、
何もせずに「善」であり続けることはできないと説いていることだと思っています。

また、これらの説で誤解しやすい(ワタシも誤解していました)のが、
「悪」の意味

荀子は「悪」を『弱いもの』という意味で使っており、
「悪 = 悪人」という意味で使ってはいないのです。

ちなみに余談ですが法律用語としての、
「善意の第三者」「悪意の第三者」という表現があります。

この場合「善意=いい人」「悪意=悪い人」という意味ではなく
「善意=知らない」、「悪意=知っている」という意味合いで使われます。

ざっくりとした表現ではありますが、
裏の事情を知らずに(=善意)契約などをした方は守るべき方ではあるけれども、
事情を知っていた(=悪意)であるならば、守る必要はないですよね、という建付けになっています。

前振りが長くなりましたが「ハイパー性善説」はご存じでしょうか?

これは正式な名称というよりは、そう呼んでいる方がいらっしゃるというものではあるのですが、以前フェイルベルでも取り上げさせていただいたGoogleの文化のひとつを指す言葉です。

あなたは、「ヒトを信頼する」のと「ヒトを疑う」のどちらが得意でしょうか?

「信頼」とは、条件付きではなく、無条件で相手を信じることであり、もしそのことで支障があったとしても、あくまでも自分の責任というものであり、条件付きの「信用」とは異なります

Googleといえば、スピード命を体現している企業のひとつであり、余計なコミュニケーションコストを大変嫌がる文化があります。

そのため、
・裏があるんじゃないか?
・はしごを外されるんじゃないか?
・手柄を持っていかれるんじゃないか?

というような「ヒトを疑う」ということを脇に追いやってしまい、
相手を信頼し合って取り組んでいくという文化のことを「ハイパー性善説」
といいます。

「ヒトを疑う」というのは思っている以上にリソースを無駄使いしますので、時間も労力も奪われてしまいます

それよりもまずは受け入れ合って、積み上げていくことを最優先にすることこそが価値を高めること、そしてスピードを上げることにつながっていくという考え方なのです。

そこにあるのは個々人の利益に基づく駆け引きではなく、

《顧客のために価値あることをなす》

ということを第一の価値観に置いているからこそ実現できるものなのではないでしょうか?

確かに人は弱いものであり、自己の利益を守ろうとするかもしれない
でもそのような自己保身を無意味にしてくれるほどの安心安全の場を創りあげている場があれば、想像をはるかに超えたものを生み出せるような可能性を感じてしまうのは私だけでしょうか?

もし「ヒトを疑う」ことがよぎってしまったことに気付いた時には、
その気持ちをそっと脇に置いてみて、最も価値を生み出すことができるためにはどうすればよいか?
ということを考えてみるのはいかがでしょうか?

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