先週末には共通テストが実施され、
いよいよ本格的な受験シーズンに入ってきましたね。

昨年は「二月の勝者」という中学受験をテーマにしたドラマが放映されたりもしていたようで、受験というものは人生を左右するイベントの一つとして頑張っているご家族もいらっしゃるかもしれませんね。

中学受験は「2/1」を試験日として設定するところが多く、難関校の多くもこの日に集中しているというのは“ならわし”としてあるようで、この日に照準を合わせていろいろと調整(特に今はコロナにかからないように今まで以上に健康管理にも)している方も多いことでしょう。

〈ここ一番の大勝負!〉

いわゆる本番だからと緊張してしまう方。
反対に本番に強い方というのもいらっしゃいます。

仕事の場面でも〈ここ一番!〉はあると思いますが、
そんな時に送りたい言葉として今回のテーマ「喫茶去」を選ばせていただきました。

【茶去(きっさ-こ)】

直訳「お茶を飲んで、行け」

出典:原典『趙州録』、訳文『中国禅宗史』、臨済宗円覚寺記事より

新しくやってきた二人の行脚僧に、趙州禅師が問われた。

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趙州
貴公、前にもここへ来たことがあるか?
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僧①
いえ、ございません
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趙州
うむ、下がってお茶を飲みなさい

もう一人にも、問うた

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趙州
前にもここへ来たことがあるか?
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僧②
はい、ございます
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趙州
うむ、下がってお茶を飲みなさい

院主(寺の寺務局長)趙州禅師にたずねた。

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院主
初めての者に茶を飲みに行けと仰せられるのはよいとして、前にも来たことのある者にも、なぜ、茶を飲みに行けと仰せられるのですか?

すると、

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趙州
院主どの!
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院主
ハイ!
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趙州
うむ、茶を飲みに行きなさい

禅語のひとつである「喫茶去」ですが、禅僧の方や専門家の方でも解釈に揺らぎがある言葉のようで、大きく分けて以下の2つの訳語があるようです。
・お茶を飲んで、行け(叱咤の意味を含む)
・お茶でも飲んで楽になさい

いろいろな解釈がある中で、私がいいなと思ったのはこちらの解釈。

『いつでも、どこでも、誰にでも、同じ心でお茶を点てる』

出典:茶道のあれこれ簡単解説

つまり、

相手が誰であれ、どんな状況であれ、自分自身の最善を尽くす。

ある意味いつでも〈ここ一番!〉ということ。

これはこれでなかなか緊張感のある言葉ですし、考えれば考えるほど深い言葉かもしれませんね。

あなたは〈ここ一番!〉で馬鹿力を発揮できるタイプですか?
それとも〈ここ一番!〉と意識すると緊張してしまうタイプですか?

それに応じて「喫茶去」をどちらの意味で解釈してもいいかもしれませんね。


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