このたび、株式会社東京海上日動コミュニケーションズ様にて弊社仕事と介護の両立支援研修「けあとの遭遇®」を実施させていただき、実施された経緯や実際に参加されてみた感想などについてインタビューをさせていただきましたので、両立支援研修をご検討されていらっしゃる方はぜひご一読いただければ幸いです。

会社概要

[会社名] 株式会社東京海上日動コミュニケーションズ
[設 立] 1991年1月10日
[役員・社員数] 829名(2020年4月1日現在) 派遣社員除く
[代表者] 代表取締役社長:岩越 健一

[主な業務]
 保険システムの利活用に関するコンタクトセンターサービス
 保険商品に関するコンタクトセンターサービス
 グループ内コンタクトセンターに関する運営支援サービス
 保険システムの利活用に関する研修サービス
 保険商品・保険システムに関するマニュアル制作サービス
 保険業務に関するシステム利用登録事務および帳票管理サービス

開催要領

[日  時] 2020年12月某日(3時間×2日の日程に分けて開催)
[開催方法] オンライン(ZOOM)

[参加人数] 19名(30代~50代)
[参加対象] 研修事業に関わる部署のメンバーほぼ全員
[そ の 他 ] 業務時間中の開催

インタビュー

[話し手] 東京海上日動コミュニケーションズ 磯様、田島様
[聞き手] and family 佐々木

[質問項目] ●けあとの遭遇®研修を実施した理由や期待していた効果
      ●実際に研修を実施・受講した感想
      ●どのような企業や従業員の方におススメしたいか

実施理由&期待効果

介護の入口研修&ゲーミフィケーションを体験してほしかった

参加した感想

介護という重い話題をゲームということで楽しく取り組むことができた

おススメしたい方

30-40代を中心とした「これから介護」世代の方みんなが受講してほしい

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佐々木
先日はけあとの遭遇®の研修を実施させていただきありがとうございました。
本日は実際に受講していただいた経緯や受講された感想などについてお話をお伺いできればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

研修を実施した理由・期待していた効果

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佐々木
さっそくですが、今回けあとの遭遇®の研修を実施しようと思われた理由についてお伺いできますでしょうか?
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田島様
はい。理由としては主に2点ありました。

まず、1点目については、職場では育児をされている方は多かったものの、介護をされているという方がまったくいないという状況でした。
私たちの職場はチームで仕事をすることが多い職場なので色々共有しながら助け合うということをしていく必要性がより強い職場なのですが、そのような中でメンバーが介護に直面し、いろいろ相談されるようになっていたのです。
しかし、家庭の事ということもありセンシティブな情報もあることから、職場でオープンにしにくい状況をどうしたらよいのかわからなかったのです。

もちろん会社としては手続き的なところ、いわゆるHowの部分については教えてくれるのだけれども、「介護」ということがあった場合においても職場で助け合っていくというマインド的なところや、仕事というものはみんなで協力し合っていくものだというところもわかってもらえるようなものができないか、ということをずっと考えていたということがありました。

 そのような中で、私はけあとの遭遇®を事前に知る機会があり、一度体験をしていたということから社内でいつか会社でやってほしいなと思っていました。
 そして、この研修を受講することで会社の人事が主催している介護の知識、Howに関する内容について社員向けにセミナーの方にも興味を持ってもらうきっかけになってほしい、とも期待していました。
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田島様
2点目については、私たちの部門は研修の講師・研修の設計のプロ・デジタルコンテンツを作るプロがいるという3つのプロフェッショナルが揃っている研修部門なのですが、オンラインでのゲームを活用した研修、いわゆる《ゲーミフィケーション》というものを一度体験してほしいと思っていたのです。

ここ数年、そういったゲームを活用した研修などでないと、なかなか興味を持ってもらえない、効果のある研修というものになりにくいということを感じるようになっていたので、《ゲーミフィケーション》というものを肌で感じてほしかったというのが2つ目の理由です。

特に今の時期はコロナ禍という状況でもあったので、オンライン研修・デジタルコンテンツという意味でも新しいものを学んでほしいという想いがありました。

実際に研修を実施した感想

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佐々木
ありがとうございます。
研修部門ということもあり、ゲーミフィケーションという方法についてご興味をお持ちいただいていた、学んでほしいと思っていらっしゃったというのはこちらとしても興味深いところですね。
では、実際に研修を実施してみていかがでしたでしょうか?
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田島様
参加された方の話を聞いていて一番嬉しかったと言いますか、なるほどと思ったことがひとつありました。
この研修を実施したのがちょうどお正月前だったということもあり、
 ●家族に会いたくなりました
 ●家族に電話したくなりました

というような声を聞くことができたのは嬉しかったですね。

年末師走で忙しかった時期に、少し立ち止まって身近な方の健康や状態を気遣ういい機会になったのかなと感じました。
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田島様
そして、参加された方からお礼を言われたということもありましたね。
『 そろそろ介護ということも考えなければならないなと思っていたので、こういった研修は受けてみたかった 』という声や、
『「育児」というものにフォーカスが当たることが多いが、今後「介護」というものにもフォーカスを当てていく必要があるのでこういった取り組みは大事だと思う 』というような声があったのは嬉しかったですね。
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田島様
あと、やはり研修部門ということもあり、ゲームを研修に取り入れたものというのは斬新だという声もあり、こういった取り組みができるといい、という声もありました。

研修の構成も含めて、私たちだったらもっとこうしたらどうか、というようにいろいろと話題になったというのも今回《ゲーミフィケーション》というカタチに触れてもらったことによる効果がでた!と感じています。
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佐々木
ありがとうございます。
研修を実施された後に、研修そのものについての声だけでなく、まわりの方への想いをお話される方がいらっしゃったというのも嬉しい効果のひとつでもありますね。

実際に研修を受講した感想

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佐々木
さて、次に参加者の立場としてのお話をお伺いしてみたいのですが、初めて「けあとの遭遇®」という研修の話を聞いたときどのように思われましたでしょうか?
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磯様
実は最初話を聞いたときは、「ゲーム形式の研修があるので受けてくださいね」と言われたくらいだったので、「介護」の研修とは思っていなかったんですよね。
それで内容は聞いていない中で、参加を決めていたという経緯がありました。
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田島様
最初から「介護」の研修というと受けたくない、という人も出てくるんじゃないかなと思い、もう一つの目的である《ゲーミフィケーション》の体験という方を前面に出して、OKをいただいてからあとから「介護」の研修でもあるということを伝えたという経緯があったので。
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佐々木
そうなのですね。
興味の引き方をうまく工夫された、ということでよろしいですかね?(笑)
さて、そのような中で実際に参加してみていかがでしたでしょうか?
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磯様
実際参加してみて思ったこととしては、みんなに「介護」のことを知ってもらえたというのはとても良い機会になったと思っています。
というのも、やはり「介護」の話ってみんな職場でなかなかされないんですよね。

私自身介護をしていたときにも、あまり職場で「介護」の話はしなかったな、というのもありましたね。
話すにしても同年代の方と話すくらいはあっても、世代を超えてまで「介護」の話をすることとなるとほぼなかったですので、こういった機会で「介護」の話をすることができたというのはいい機会になったと思いました。
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田島様
研修を受けた後、実際にメンバーがゲームで体験したような出来事に直面しているということもありましたので、職場で「介護」のことについて事前に話せるようになっていたことはタイミング的にもよかったです。
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磯様
ゲームをやってみて感じたこととしては楽しく参加できたな、と感じましたね。
「介護」って結構重たい話でもあるのにゲームということでやっぱりとっつきやすい、みんなが入りやすいものだと思いました。
時間もあっという間に過ぎてしまったと感じたので、もうちょっとやりたかったな、とも思いましたが、たぶんあれくらいがちょうどよかったんでしょうね。

あと、ゲームとして個人とチームの2つの目標があったというのもすごく良かったと思いました。
みんなが、自分の事と周りのことも考えながら取り組んでいくというのは、研修のカタチとしても取り入れていきたいものとも感じましたね。
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田島様
私は(けあとの遭遇®は)今回2回目の体験だったということもあるのですが、同じ職場のメンバーと一緒にやるとゲームの中の選択が普段の仕事や家庭などでのクセと一緒だな、というのを感じましたね。
マネジメント側という視点でも、メンバーの方がゲームの中であらわれていたクセ「介護」に直面したときにも恐らく出てくるだろうそのときにはどのようにサポートしていくのがいいのか、というような視点でも見させていただきましたね。

ひとつひとつの選択や言動それぞれが普段の行動と一致しているというのを強く感じましたので、そういった面でも面白かったな、と思いましたし、だからこそ何かあったとしても分かり合えるんじゃないかとも思えましたね。

もちろん自分自身のクセというのも客観的にわかるものがあったので、何かあった時には自分の選択に自信が持てるといいますか、肚が括れるとも思えました。

あと、チームで結果を取りに行くという仕組みもとても面白いと思えました。
在宅ワークも増えている状況でもありますので、何を目指すのかということが見えにくくなる時もあるので、こういった「チームで何を目指すのか」ということを意識するというのは改めて大事なことだと感じました。
ゲームの中でも、『チームの目標は?』って時々言わないと段々ずれていってしまったりするというのも実際の仕事と同じだなと感じました。

「介護」というテーマでの研修ではありましたが、「チーム」というものを考えるのにも活用できたので一石二鳥だと思えましたね。
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佐々木
ちょうど今回の研修の前後でメンバーの方で「介護」と直面することになった、そしてそれを職場内で共有しながら支え合うきっかけになったというのはよかったですね。
また、研修部門としてそれぞれの方がプロとして関わる「チーム」としての在り方を意識されているということもとてもある意味特徴があらわれていらっしゃいますね。

どのような企業や従業員の方におススメしたいか

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佐々木
今回皆さまには、「介護」の知識ややり方の前のいわば《入口研修》としてという目的とゲーミフィケーションを体験するという2つの目的でこの研修を実施していただいたわけですが、この研修はどんな企業や従業員の方が受講されたらいいと思われますか?
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磯様
業種や業界などでは特段分けることもなく、30-40代のこれから介護に向き合っていく方々くらいが受けていただくのがいいかなと思いますね。
育児や介護といったことで辞めてしまうというのはもったいないと思っているので、会社が用意している制度などをうまく活用しながら辞めずに済むようにして行けたらと思います
また、時間的な制約が多い仕事の方だとなかなか両立していくことって難しいとも感じるので、まわりの助けも借りながら両立できる環境をつくることは大切だと思いますね。
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田島様
30代後半以降の方はみんな受けてもいいと思いますね。
特に人事担当者側の立場としては、まず制度からというようになりがちですが、むしろそういった制度を利用できる《職場風土》をつくっていくことが大事なのではないか、とも思いますね。
「制度」があるのは当たり前になってきていますので、いかに《職場風土》を醸成していくのかというのを考えている企業ではやっていただいてもいいのかなと思いますね。
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佐々木
ありがとうございます。
磯様や田島様からも30-40代の方を中心にというお話もいただきましたが、ちょうど介護保険料を支払うようになってくるのが40歳からということもありますので、40前後を中心にこの研修を受講していただけたらどうか、と提案もさせていただいたりもしていますね。
《職場風土》の醸成というお話もありましたように、企業で整備された制度を利用できるかどうか、という点がひとつのカベとなっているといわれていますので、このような研修を通じて「介護」のことも相談できる風土づくりに貢献していけたらと思っております。

本日はお忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。

新しいカタチの介護研修
~仕事と介護の両立支援研修 けあとの遭遇®ワークショップ~

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